愛しの愛犬が、大好きなご飯を前にして食べてくれない…。お水は飲んでいるけれど、お腹を壊して下痢をしている…。そんな姿を見ると、飼い主としては「何か大変な病気なのでは?」と、いてもたってもいられない気持ちになりますよね。

皆様、こんにちワン。
今回は、犬がご飯を食べない、水は飲む、そして下痢をしているという非常に多いお悩みに対し、飼い主さんがまず何をすべきか、その判断基準と具体的な対処法を徹底解説しますね。
それではレッツゴー!
この記事を読めば、以下のことがわかります。
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【最優先で確認】緊急度チェックリスト|その症状、すぐに病院へ行くべき?


何よりもまず、愛犬の命に関わる危険な状態でないかを確認しましょう。
🚨一つでも当てはまれば、すぐに動物病院へ!
以下のサインは、急性膵炎や異物誤飲による腸閉塞、重度の感染症といった命に関わる病気の可能性があります。様子見は絶対にせず、速やかに獣医師の診察を受けてください。
チェック項目 | 要注意サイン(夜間・救急病院も検討) |
---|---|
下痢の状態 | 水様便(シャバシャバ)、血便(鮮血や黒いタール状の便)、ゼリー状の粘液便 |
下痢・嘔吐 | 1日に何度も下痢や嘔吐を繰り返す、吐き気はあるが何も出ない |
元気・活気 | ぐったりして動かない、呼びかけに反応しない、震えが止まらない |
体の状態 | 歯ぐきが白っぽい、ふらついている(脱水症状)、お腹を触ると激しく痛がる |
対象の犬 | 子犬や老犬(シニア犬)、持病のある犬(症状が悪化しやすい) |
✅元気なら少し様子を見てもいい?
下記の状態であれば、ストレスや軽い胃腸の疲れが原因かもしれません。半日〜1日ほど、慎重に様子を見ることも可能ですが、症状が続く・悪化する場合は必ず病院を受診しましょう。
- 下痢は1〜2回で落ち着いている
- 嘔吐はない
- 元気があり、普段通りに歩ける
- おやつなどには興味を示す
犬がご飯を食べない・水は飲む・下痢をする【7つの主な原因】


緊急性がないと判断できても、なぜそんな症状が出ているのでしょうか。考えられる原因を解説します。
- 消化不良・胃腸炎
食べ過ぎや急なフードの変更、腐敗したものの盗食などが原因で胃腸が炎症を起こします。最も一般的な原因の一つです。 - ストレス
引っ越し、ペットホテル、長時間の留守番など、環境の変化は犬にとって大きなストレスとなり、食欲不振や下痢を引き起こします。 - フードが合わない(アレルギー・不耐性)
特定の原材料(穀物、肉類など)が体質に合わず、アレルギー反応として下痢や皮膚のかゆみを起こすことがあります。 - 異物の誤飲
おもちゃの破片、石、布などを飲み込んでしまい、胃腸を傷つけたり、腸に詰まったり(腸閉塞)すると、食欲不振・下痢・嘔吐が起こります。 - 寄生虫・ウイルス・細菌感染
回虫などの内部寄生虫や、パルボウイルス、ジアルジアなどの感染症が原因で、激しい下痢や食欲不振が起こります。 - 内臓疾患(膵炎・腎臓病・肝臓病など)
特に老犬(シニア犬)の場合、これらの病気の初期症状として食欲不振や下痢が見られることがあります。膵炎は激しい腹痛や嘔吐を伴うことが多いです。 - 口の中のトラブル(歯周病など)
歯が痛くて硬いドッグフードを食べられないケースです。この場合、水は問題なく飲めるため、ご飯だけを食べないという特徴があります。
【状況別】自宅でできる応急処置とケア方法


病院へ行くまでの間や、少し様子を見る場合に家庭でできるケアをご紹介します。
1. 胃腸を休ませる(絶食と水分補給)
- 絶食(半日〜1日): 胃腸への負担を減らすため、成犬の場合は一旦ご飯を抜きます。※子犬・老犬・持病のある犬は低血糖の危険があるため、絶食は自己判断せず獣医師に指示を仰いでください。
- 水分補給: 下痢による脱水を防ぐため、新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。犬用の経口補水液や水分補給ゼリーも効果的です。人間用のスポーツドリンクはNGです。
2. 消化に良い食事を少量から与える
状態が落ち着いたら、胃腸に優しい食事を少量から再開します。
- 療法食: 動物病院で推奨される消化器サポート用の療法食は、消化が良く栄養バランスも整っているため最適です。
- 💡おすすめアイテム: 【ロイヤルカナン 消化器サポート】
- 💡おすすめアイテム: 【ヒルズ プリスクリプション・ダイエット i/d】
- 💡おすすめアイテム: 【消化器ケアで健康寿命をのばすベルギー産プレミアムペットフード】
- 手作り食: 茹でた鶏ささみ、ふやかしたフード、よく煮込んだ野菜(キャベツなど)を少量与えます。
- サプリメント: 腸内環境を整えるプロバイオティクス(善玉菌)のサプリメントも回復を助けます。
↓消化器サポート用の療法食おすすめ↓
↓上の3つの消化器ドッグフードを徹底比較してみました↓


再発させない!日頃からの予防と備え
今回の不調を乗り越えたら、今後のために日頃のケアを見直しましょう。
- 定期的な健康診断: 特にシニア期に入ったら半年に1回の検診で病気の早期発見を。
- 高品質なフード: 愛犬の年齢や体質に合った、消化の良いフードを選びましょう。
- ストレス管理: 安心して過ごせる環境を整え、適度な運動を心がけましょう。
- ペット保険の加入: 万が一の高額な医療費に備え、治療の選択肢を狭めないためにも検討をおすすめします。
【よくある質問】犬のご飯食べない・下痢に関するQ&A
- ご飯は食べないけど元気で、水も飲むし散歩も行きたがります。大丈夫?
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元気な場合は軽度の体調不良の可能性が高いですが、安心は禁物です。下痢が2日以上続く、便に血が混じるなど他の症状が出た場合はすぐに病院へ行きましょう。元気なうちに便だけ持参して検査してもらうのも良い方法です。
- 老犬(シニア犬)がこの症状の場合、特に気をつけることは?
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老犬は体力の低下や免疫力の問題から、症状が悪化しやすい傾向があります。また、腎臓病や肝臓病、腫瘍といった慢性疾患のサインである可能性も高まります。「年のせい」と自己判断せず、早めに獣医師に相談してください。
- 嘔吐もしています。どうすればいいですか?
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下痢に加えて嘔吐がある場合、脱水症状が急速に進む危険性が高まります。特に何度も吐いている場合は、異物誤飲や膵炎などの可能性も考えられるため、緊急性は高いと判断し、すぐに動物病院を受診してください。
まとめ:愛犬からのSOSサイン、正しく受け止めよう
犬がご飯を食べない、水は飲む、そして下痢をしているのは、愛犬があなたに送る「体調が悪いよ」という大切なサインです。
まずは落ち着いて緊急度を見極め、危険なサインがあれば迷わず動物病院へ。少し様子を見る場合でも、症状の変化を注意深く観察し、不安があればためらわずにプロである獣医師に相談してください。
この記事が、あなたの愛犬の健康を守るための一助となれば幸いです。



いかがだったでしょうか?
わんちゃんも生き物ですので体の調子が悪い日はあります。
大事なのはどの程度の症状が現れているのか、飼い主さんはわんちゃんが出すそのサインを見逃さない様にしてあげて下さいね。
では、まったね〜^^
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