【いつまで?】子犬の甘噛みが痛い!理由と放置の危険性、やめさせる5つのしつけステップ

シエロ

皆様こんにちワン。
車を運転中、散歩中のわんちゃんに見入ってしまった運転失格のわんちゃんブロガー「シエロ」です!

「ようこそ、我が家へ!」

天使のような子犬を家族に迎え、幸せいっぱいの日々…のはずが、ふと気づけば自分の手足は無数の引っ掻き傷と歯形で、まるで“名誉の負傷”だらけになっていませんか?

「痛いっ!なんでそんなに噛むの?」
「これは子犬なりの愛情表現?それとも私、もしかして嫌われてる?」
「いつまで続くのこの針山地獄…このままじゃ成犬になっても噛み癖が治らないかも…」

そんな風に、嬉しさと痛みの間で心が揺れ動いている飼い主さん。その悩み、かつて私も全く同じように抱えていました。

この記事では、そんなあなたの「なぜ?」「どうすれば?」という悩みをすべて解決します。子犬が甘噛みをする本当の理由から、放置した場合の恐ろしいリスク、そして今日からすぐに実践できる正しいしつけの全手順まで、私のリアルな奮闘記も交えて徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたはもう「小さな吸血鬼」の歯に怯えることはありません。甘噛みの本当の意味を理解し、愛犬との信頼関係をさらに深めるための、最高のパートナーになっているはずです。

目次

この記事でわかること

  • 🐶 子犬があなたの手足を「カミカミ」する5つの本当の理由
  • ⏰ 甘噛みがいつまで続くのか、具体的な時期の目安
  • 😱 「そのうち治る」と放置した場合の、恐ろしい末路とは…
  • 💡 やってはいけないNG対応と、今日からできる正しいしつけの5ステップ
  • 🧸 甘噛み対策に本当に効果があった最強おもちゃリスト
  • 🚨 ただの甘噛みじゃない!専門家へ相談すべき「危険なサイン」

なぜ噛むの?子犬の甘噛み、5つの本当の理由

まず大前提として、子犬はあなたを本気で攻撃しようとして噛んでいるわけではありません。子犬にとって甘噛みは、成長過程におけるごく自然で、必要不可欠な行動なのです。その理由を紐解けば、少しだけ愛おしく…思えるかもしれません。

甘噛みの理由子犬の気持ち(翻訳)
1. 歯がムズムズ期(歯の生え変わり)「なんか歯がムズムズして気持ち悪い~!家具の角、ちょうどいい硬さだ!」
2. 好奇心旺盛な探検家「これは何だろ?食べられるかな?硬いのかな?とりあえず噛んで確認だ!」
3. 遊びたい!構ってほしい!「ねぇねぇ、ヒマだよ!遊ぼうよ!こうやって噛んだらこっち見てくれるでしょ?」
4. 噛む力の学習中「兄弟とはこうやってじゃれてたんだ!どのくらいが『痛い』のか、まだわからないや…」
5. ストレス・退屈の発散「エネルギーが有り余ってる!運動したい!つまらない!うがー!」

このように、甘噛みは「歯の生え変わりによる不快感」「好奇心」「コミュニケーション欲求」など、健全な成長の証です。「うちの子、問題児かも…」と悩む前に、「そっか、今は世界を学んでいる最中なんだね」と理解してあげることが、穏やかな解決への第一歩となります。

「いつまで続くの?」甘噛み卒業の時期と放置するリスク

「理由はわかっても、やっぱり痛い!で、結局いつまで続くの?」と思いますよね。

個体差はありますが、一般的に子犬の甘噛みは、乳歯が生え揃う生後3ヶ月頃から始まり、永久歯に生え変わる生後4~6ヶ月頃にピークを迎えます。適切なトレーニングを行えば、多くの場合生後8ヶ月~1歳頃までには自然と落ち着いてきます。

しかし、ここで最も重要なことがあります。それは、甘噛みを「成長すれば治るだろう」と絶対に放置しないこと

放置した場合の恐ろしい末路…

子犬の頃に「人の手を噛んでも良い」「この力で噛んでも大丈夫」と学習してしまうと、成犬になってもその癖は抜けません。体の大きな成犬の噛む力は、子犬の比ではありません。ただの「痛い」では済まされず、大怪我や、他人を傷つけてしまう重大な事故につながる危険性があるのです。

【今日から実践!】甘噛みをやめさせる正しいしつけの5ステップ

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?ポイントは「ダメ!」と感情的に叱りつけるのではなく、「人間社会のルール」を根気強く、ゲーム感覚で教えてあげることです。

絶対ダメ!逆効果になるNG対応

まず、これだけは絶対にやめてほしいNG対応です。恥ずかしながら、私もいくつかやってしまい、見事に失敗しました。

  • 大声で騒ぐ、甲高い声で「キャー!」と叫ぶ → 子犬は「飼い主さんが喜んでる!楽しい!」と勘違いし、余計に興奮します。
  • 叩いたり、マズル(口周り)を強く掴んだりする → 飼い主の手を「怖いもの」と認識し、信頼関係を損ねます。恐怖心から防衛的に噛むようになることも。
  • 噛まれた手をサッと引っ込める → 動くものを追いかける本能から、「もっと追いかけよう!」と遊びを誘発してしまいます。
  • 噛ませたまま遊び続ける → 「人の手は噛んで遊ぶおもちゃなんだ」と、最悪の勘違いをさせてしまいます。

正しいしつけの5ステップ

甘噛みのしつけは、以下の5ステップを何度も何度も繰り返します。

STEP
【合図】低い声で、短く「痛い」

手や足を噛まれた瞬間に、遊びをピタッと止め、「痛っ!」と、低く、短く、毅然とした声で伝えます。これは、子犬同士がじゃれていて力が強すぎた時に「キャン!」と鳴いて遊びを中断するのと同じ原理です。

STEP
【中断】すべての動きを止める

「痛い」と言った後、手を引っ込めずにグーにするなどして、すべての動きを止めます。子犬が「あれ?」とキョトンとした顔をするはずです。

STEP
【無視】その場を離れる

子犬が噛むのをやめない場合、無言でスッと立ち上がり、ケージや別の部屋に行って1〜2分間完全に無視します。「あなたと噛むと、楽しい時間は強制終了する」ということを、行動で示しましょう。

STEP
【誘導】正しい「噛む対象」を教える

子犬が落ち着いたら、遊びを再開します。そして、また手を噛みそうになったら、すかさずおもちゃを口元に差し出し、「噛むのはこっちだよ」とおもちゃに興味をすり替えます。

STEP
【賞賛】思いっきり褒める!

おもちゃを上手にカミカミできたら、「そうそう!上手!」「いい子だね!」と、少し大げさなくらい褒めちぎってあげましょう。「人の手より、おもちゃを噛んだ方が何倍も良いことがある!」と学習させます。

甘噛み対策の最強パートナー!おもちゃ選びの極意

ステップ4で登場した「おもちゃ」は、甘噛み対策の最強の武器です。子犬を飽きさせないための、おもちゃ選びのポイントをご紹介します。

  • 素材のバラエティを豊かに
    ゴム製のコング、布製のぬいぐるみ、木製のトイ、ロープなど、様々な食感を用意することで、子犬は飽きることなく楽しめます。「家具よりこっちの木のほうが美味しいや」と思わせたら勝ちです。
  • 知育トイで頭を使わせる
    おやつやフードを中に詰められるおもちゃは、子犬が「どうすれば…?」と頭を使うため、長時間集中して遊んでくれます。退屈やストレスの発散に最適です。
  • 飼い主との絆を深めるロープ
    引っ張りっこは、エネルギー発散に効果的です。ただし、興奮させすぎて「ウーッ」と唸り始めたら、一度「おしまい」とクールダウンさせること。遊びの開始と終了の主導権は、常に飼い主が持ちましょう。

【経験者が語る裏ワザ】冷凍コングと、おもちゃのローテーション
夏場や歯の生え変わりでムズムズがひどい時期は、ウェットフードを詰めたコングを凍らせておくのが超おすすめです。歯茎の不快感を和らげ、長時間楽しめる魔法のアイテムになります。また、常におもちゃを出しっぱなしにするのではなく、一軍と二軍に分けて数日おきに入れ替える「ローテーション制」も効果絶大。子犬は毎回新しいおもちゃが出てきたかのように大喜びしますよ。

我が家の体験談:小さな吸血鬼「そら」との甘噛み奮闘記

我が家のポメラニアン「そら」は、それはもう見事な「甘噛みアーティスト」でした。お気に入りのスリッパは原型を留めず、私の腕は引っ掻き傷と無数の歯形で現代アートのよう。ズボンの裾は歩くたびにフリンジが揺れるオシャレ仕様に…。毎日、「可愛い」と「痛い」の感情の狭間で、私の心は乱高下していました。

当初の私は、まさにNG対応のデパート。「いて!」と騒いではそらを「もっとやれ!」と煽り、「ダメでしょ!」と言いながらも噛ませたまま撫でている…。今思えば、私が率先してぽん太を「噛みつき怪獣」に育てていたようなものです。

本気で改善しようと決意し、前述の「しつけ5ステップ」と「おもちゃ活用術」を、心を鬼にして徹底しました。

もちろん、すぐに治ったわけではありません。「無視」をしている間の「クーン…」という悲しそうな声に、何度心が折れそうになったことか。でも、1ヶ月経った頃、ふと気づいたのです。「あれ?今日、一度も流血してないな」と。あの時の安堵と達成感は、今でも忘れられません。

よくある質問(FAQ)

家族の中で私だけ噛まれるのですが、なぜですか?

それはあなたが嫌われているわけではなく、「一番反応してくれる、構ってくれる、遊びやすい相手」だと思われている可能性が高いです。噛まれた時のリアクションが大きい、遊びを中断しないなど、無意識に甘噛みを助長する対応をしているかもしれません。家族全員でしつけのルールを統一することが重要です。

成犬になっても甘噛み(のような行動)が治らないのですが…

成犬の甘噛みは、子犬の頃の癖が残っているケースや、愛情表現、退屈、ストレスなど様々な理由が考えられます。じゃれているつもりの力加減でも、成犬では大きな怪我につながる可能性があります。今からでも遅くはありません。根気強くしつけを続けるか、一度プロのドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

これは危険!ただの甘噛みじゃないサインは?

以下の様子が見られたら、それは「しつけ」の範囲を超えた「本気噛み」の可能性があります。早急に獣医師やドッグトレーナーに相談してください。

・低い声で「ウーッ」と唸り続ける
・鼻にシワを寄せ、歯をむき出しにする
・特定の物(フードボウルなど)を守ろうとして、人が近づくだけで噛もうとする

まとめ:甘噛みのしつけは、最高のコミュニケーション

子犬の甘噛みは、飼い主にとって最初の、そして大きな試練の一つです。痛いし、悩むし、服はボロボロになるし、時には腹が立つこともあるでしょう。

しかし、忘れないでください。この甘噛みの期間は、「噛んでいいもの」と「いけないもの」の境界線を教え、人間社会で幸せに生きていくためのルールを学ぶ、子犬にとって非常に大切な学習期間なのです。

そしてそれは、私たち飼い主にとっても、愛犬の気持ちを必死に理解し、どうすれば想いが伝わるかを考え、信頼関係をゼロから築き上げていくための、かけがえのないコミュニケーションの時間でもあります。

焦らず、感情的にならず、一貫した愛情を持って、あなたの「小さな吸血鬼」が素敵な紳士・淑女に成長するのを見守ってあげてください。その先には、傷だらけの手ではなく、愛犬との言葉を超えた固い絆が、必ず残っているはずです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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