シエロ皆様こんにちワン!柴犬研究員のシエロだよ。
今日は「柴犬って狼に近いって聞くけど…なぜ?」と迷っている飼い主さんへ、根拠をやさしく解説していくね!
「柴犬って“小さいオオカミ”って呼ばれるよね」「SNSで“柴犬は狼に一番近い”って見たけど本当?」…こんなふうに気になったことはありませんか。
結論から言うと、柴犬が“狼に近い”と言われる背景には、遺伝子研究での分類・解釈と、日本犬らしい見た目や気質の両方があります。ただし「柴犬=狼の直系」「柴犬だけが特別に狼の血が濃い」と断定できる話ではありません。
本記事は、研究機関のプレスリリースや専門団体の解説など、根拠を確認できる情報を中心にまとめます(未確認情報は断定しません)。
この記事を読んでわかること
- 柴犬が「狼に近い」と言われる“根拠”と、誤解されやすいポイント
- 遺伝子(DNA/ゲノム)の話を、初心者でもわかる言葉で理解できる
- 見た目・性格が“狼っぽく見える理由”と、飼い方で困りやすい点
- ニホンオオカミとの関係で、今わかっていること/わからないこと



「ウチの子って狼っぽい…?」がスッキリするはず!いくよ〜。
柴犬が「狼に近い」と言われるのは本当?まず“近い”の意味を整理


最初に大事なのは、「近い」の意味です。ネットでは“狼の血が濃い”のように語られがちですが、学術的には遺伝的な距離や系統関係、あるいは見た目・行動の印象が混ざって使われます。ここを整理すると、誤解が減ります。
- 「遺伝的に近い」=DNA/ゲノム情報から見た近縁性
- 「狼っぽい」=直立耳・巻き尾・警戒心などの“印象”
- 「狼の血が混ざっている」=交雑(遺伝子流入)があった可能性
これらはしばしば同じ意味で使われますが、学術的には別の概念です。柴犬が「狼に近い」と言われる理由を理解するには、この3つを切り分けて考えることが大切です。
「柴犬が最も狼に近い」は“言い方”で誤解が生まれやすい
たとえば、柴犬が「狼に近いDNAを多く持つ」という説明はメディア記事でも見られますが、同時に解釈やサンプルの取り方で誤解が広がりやすい点も指摘されています。実際、総合研究大学院大学(総研大)の研究者によるSNS投稿では、初期のゲノム解析で「東ユーラシアの犬の代表に柴犬だけを使った結果」が誤解の起点になった可能性が示唆されています。
【まとめ|“近い”は1種類じゃない】
・「遺伝的に近い」「狼っぽい」「交雑した」は別の話
・「柴犬が最も〜」は言い方で誤解が起きやすい
・まず定義を分けると理解がラク
科学的な根拠:ニホンオオカミ研究でわかった「犬と狼の近縁関係」
「柴犬が狼に近い」を語るとき、いま一番“根拠として強い”のは、ニホンオオカミの高深度ゲノム解析の成果です。ここは一次情報に近い形(大学・共同研究のプレスリリース)で押さえておくと、話がブレません。
- ニホンオオカミは「犬のグループに最も近縁なオオカミ」
- 日本犬のゲノムに「ニホンオオカミ祖先由来が2〜4%」
- ただし「家畜化を示した」わけではない(慎重な解釈が必要)
これらは「犬とオオカミの系統関係」を示す研究結果であり、特定の犬種がオオカミの直系であることや、現代の行動・性格を直接説明するものではありません。柴犬が狼に近いと語られる背景は、こうした系統研究と、日本犬として保存されてきた特徴が重なって理解されるべきものです。
総研大のプレスリリース:日本犬(柴・紀州・秋田)も解析対象
総合研究大学院大学のプレスリリースでは、
ニホンオオカミ9個体と日本犬11個体の高深度ゲノムを決定し、
- ニホンオオカミは独自のグループを形成すること、
- 現存するオオカミの中では犬のグループに最も近縁であること、
- 東ユーラシア側の犬のゲノムにニホンオオカミ祖先由来の成分が含まれること
日本犬では約2〜4%)などの主要点がまとめられています。
また、動物関連企業が発表したプレスリリース
(PR TIMES掲載)でも、ニホンオオカミが犬に最も近縁なオオカミであることや、
日本列島に交雑個体が存在した可能性
(少なくとも江戸時代には交雑個体がいたと推定される)
といった点が説明されています。
【まとめ|最新研究で言えること】
・「犬に最も近縁なオオカミ」はニホンオオカミと示された
・日本犬のゲノムに、祖先由来が2〜4%含まれると報告
・ただし“家畜化の瞬間”まで証明した話ではない
「『柴犬が最も狼に近い』と広まった研究は何だったのか?」


多くのペット系解説記事やまとめ記事では、「5000頭以上を調べた遺伝子調査で、柴犬が“狼に近い遺伝子”を多く持つ」という説明が紹介されています。これは便利な言い回しとして広まった一方、研究名や解析の前提が省略されがちなので、鵜呑みにしないのがコツです。
- 「狼に近いDNAを多く持つ」という“分類”の話として紹介されることが多い
- 犬のDNAを複数タイプに分類し、その中の“WOLFLIKE”が柴犬に多い、と説明される
- ただし、この説明だけで「柴犬=最も近縁」と断定はできない



ここ、いちばん誤解が増えるポイントだよ〜。表でサクッと整理するね!
| よくある表現 | 何を言っている? | 注意点 |
|---|---|---|
| 「柴犬は狼に近いDNAが多い」 | 犬の遺伝子をタイプ分けし、狼との類似が高いタイプ(例:WOLFLIKE)が多いという説明 | 研究名・手法・サンプルの前提が省略されがち。“近縁=直系”ではない |
| 「柴犬が最も狼に近い犬種」 | メディア的にわかりやすく言い切った見出し | 誤解されやすい。比較対象(どの犬種を含むか)で結論が変わりうる |
| 「日本犬は狼に近い」 | 日本犬が“古い系統”に位置づけられる、と説明されることが多い | “古い=狼に近い”と短絡しない。複数研究を総合して理解する |
WOLFLIKEとは?柴犬が「狼に近い」と説明されるときの遺伝子分類
※「WOLFLIKE」は、一般向けに理解しやすくするための呼び方として紹介されることがあり、学術分野で統一された正式分類名とは限りません。
一部のペット系ブログや情報サイトでは、
柴犬が「狼に近い」と説明されることがあります。
これらは一般向けにわかりやすくまとめられた解説であり、
研究結果そのものを断定的に示したものではありません。
【まとめ|5000頭調査の“読み方”
・多くのペット系メディアや解説記事では、柴犬が「狼に近い」と説明される際、遺伝子タイプの分類(WOLFLIKEなど)として紹介されることが多い
・ただし、これだけで「柴犬だけが特別にオオカミに近い」と断定する材料にはならない
・最新のゲノム研究(ニホンオオカミ研究など)とセットで理解すると安全
見た目が狼っぽい理由:直立耳・巻き尾・体格は「日本犬らしさ」
「柴犬が狼に近い」と感じる一番の理由は、実は見た目かもしれません。直立耳、しっかりした骨格、引き締まった体、そして巻き尾。これらは“狼そのもの”というより、日本犬として保存されてきた特徴がまとまっているから、野性味が強く見えます。
- 直立耳:野外で音を拾いやすい印象を与える
- 巻き尾:日本犬でよく見られるシルエット
- 短毛〜中程度の被毛:季節・環境に適応しやすい(換毛は多め)
これらはオオカミ由来と断定できる特徴ではなく、日本犬として長く保存されてきた体型や外見的傾向が、結果として“狼っぽい印象”を与えていると考えられます。
「巻き尾はニホンオオカミ由来?」は断定できない
よくある疑問に「巻き尾や骨格はニホンオオカミ由来?」がありますが、現時点で一般向けに“これが由来です”と断定できる資料は限られます。ニホンオオカミ研究では、日本犬ゲノムに祖先由来成分が含まれることなどは示されている一方で、特定の形態(巻き尾など)を直接結びつけるのは慎重であるべきです。
【まとめ|“狼っぽい見た目”の正体】
・直立耳や引き締まった体は“野性味”を連想させやすい
・ただし「この形=ニホンオオカミ由来」とは断定しない
・日本犬として保存されてきた特徴が“狼っぽさ”を作る
性格が狼っぽい理由:警戒心・独立心は“遺伝×経験”で強まりやすい
柴犬は「頑固」「独立心が強い」「他人に懐きにくい」と言われることがあります。これは“性格が悪い”という話ではなく、犬種の特性として理解すると、しつけや暮らしがスムーズになります。
柴犬の「懐かない気がする…」は、性格が悪いのではなく距離感の取り方の違いで起きやすい悩みです。
▶ 柴犬が「懐かない」と感じる理由と、実は信頼しているサインはこちら
- 警戒心:知らない人・環境への反応が出やすい
- 独立心:人への依存が強すぎない個体がいる
- 狩猟本能:動くものへの反応が出やすい
これらの傾向は「オオカミの性質が強いから」と単純に結びつけるものではなく、柴犬という犬種特性に加えて、育った環境や社会化の経験によって強まり方が変わります。
特に散歩中の興奮(引っ張り・急に止まる・動くものに反応するなど)は、気質と経験が重なって出やすいです。 ▶柴犬が散歩に行きたがらない・引っ張る理由と対処法はこちら
行動学の解説:原始的グループは「人への愛着が低い」傾向も
柴犬の気質を知っておくと、「言うことを聞かない…」と感じる場面でも対応がラクになります。
▶柴犬のしつけが難しいと言われる理由と、正しい向き合い方はこちら
NPO法人 人と動物の共生センターの解説では、柴犬を含む日本犬は洋犬と比べてオオカミに近縁なDNA配列を持つことが知られており、行動的にも「原種に近い」と言われる、という文脈が紹介されています。また、犬種間比較研究として「原始的な犬のグループは、他のグループよりヒトへの愛着が低いことが示されている」など、気質の理解につながる説明もあります。
そして大事なのが、遺伝だけで性格が決まるわけではないこと。子犬期の社会化、飼い主の接し方、暮らしのストレスなどで反応は変わってきます。 困りごとがあるなら、まずは柴犬向けのやり方を体系的に学べる方法もおすすめです。
▶拒否柴・引っ張り・呼び戻しに悩む人向け|柴犬のしつけ本おすすめはこちら
【まとめ|性格は“遺伝×環境”】【
・柴犬の警戒心や独立心は特性として現れやすい
・行動学の解説でも「原始的グループ」の傾向が語られる
・社会化と環境調整で“困りごと”は軽くできる
柴犬に“オオカミの血”はどれくらい残っている?今わかっている範囲


「現代の柴犬にオオカミの血はどれくらい?」という疑問はとても自然です。ここはロマンがある一方、言い方を間違えると誤情報になりやすいので、研究で言える範囲に絞ります。
- 日本犬のゲノムに「ニホンオオカミ祖先由来」が2〜4%含まれる
- 江戸時代に交雑個体がいた可能性が示されている
- ただし「柴犬だけ特別に多い」とは、この情報だけでは言えない
そのため「柴犬にオオカミの血が濃く残っている」と表現するよりも、祖先由来のゲノム成分が一部含まれる可能性が示されている、と捉えるほうが研究内容に即しています。
“血が濃い”より「祖先由来成分が含まれる」と捉えるのが安全
ニホンオオカミ研究では、日本犬のゲノムに祖先由来成分が含まれること、そして交雑個体が存在した可能性などが説明されています。ただし、ここから「柴犬は狼の直系」「狼みたいに凶暴になる」などへ飛躍するのはNG。遺伝は性格の一部に影響しうるものの、行動は環境・学習・育て方の影響も大きいです。
【まとめ|“オオカミの血”の言い換え】
・研究的には「祖先由来のゲノム成分が含まれる」と表現するのが正確
・交雑の可能性は示唆されるが、直系や性格を断定しない
・不安があれば行動面のケア(社会化・環境)を優先
柴犬が狼に近いと言われる理由|よくある質問(FAQ)
最後に、柴犬が「狼に近い」と言われる理由について、
よく寄せられる疑問をまとめて解消します。



ここまで読んでくれてありがとうだワン!
「柴犬が狼に近い」と言われる理由は、ちょっと複雑だけど、
正しく知れば不安になる必要はないよ。
うちの子の個性として、ゆっくり向き合っていこうね。
「狼っぽい=怖い」と感じてしまった方も大丈夫。柴犬は特性を知って準備すれば、暮らしやすさは大きく変わります。
▶ 柴犬を飼って後悔しやすいポイントと、失敗しない判断基準はこちら
まとめ|柴犬が“狼に近い”と言われる理由は「遺伝の話」と「日本犬らしさ」


柴犬が「狼に近い」と言われる背景には、見た目の印象だけでなく、遺伝子研究や日本犬の歴史といった複数の要素が関係しています。ただし、その意味を正しく理解しないと、「柴犬=狼の直系」「野性が強く危険」といった誤解につながりやすい点には注意が必要です。
- 「狼に近い」と言われるのは、遺伝子タイプや系統上の位置づけを指す表現であり、柴犬が狼の直系という意味ではない
- 最新のゲノム研究では、ニホンオオカミが犬に最も近縁なオオカミであり、日本犬のゲノムに祖先由来の成分(約2〜4%)が含まれる可能性が示されている
- 柴犬だけが特別に「狼の血が濃い」と断定できる根拠はなく、日本犬全体の歴史や系統の中で理解するのが適切
- 独立心や警戒心、素朴な外見といった“日本犬らしさ”が、結果として「狼っぽい」印象につながっている
つまり、「柴犬が狼に近い」という表現は、科学的な研究の一部と、見た目や気質のイメージが重なって広まった言い回しだと考えると分かりやすいでしょう。大切なのはラベルに振り回されることではなく、柴犬という犬種の成り立ちや個性を、正しく知ることです。



「狼っぽい=怖い」じゃないよ♪ 特性を知れば、柴犬との暮らしはもっとラクになるワン!次は“しつけ・社会化”の記事もチェックしてね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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