「うちの子、カリカリしか食べないんだけど、栄養偏らないかな?」 「急にカリカリを食べなくなった…病気じゃないよね?」
子犬の食に関する悩みは尽きません。特にドライフード(カリカリ)は、栄養バランスが考慮された主食として推奨されますが、子犬によっては「食べない」「他のものしか食べない」といった状況に陥ることも。
この記事では、子犬がカリカリを食べない・カリカリしか食べないといった状況の原因から、考えられる体調の問題、しつけへの影響、そして具体的な対策まで、飼い主さんが知りたい情報を網羅的に解説します。愛犬との健やかな毎日をサポートするために、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んで何がわかる?
- 子犬がカリカリを食べない、またはカリカリしか食べない理由
- 体調不良や病気のサインを見分けるポイント
- 食事としつけの正しい関係
- カリカリの食いつきを良くする具体的な方法とアイデア
- フードの選び方や切り替えのコツ
- 実際にあった子犬の食事の悩みと解決エピソード
「カリカリしか食べない!」子犬がご飯を残す理由を徹底解剖!

子犬がせっかくのご飯を残すのを見ると、飼い主さんは心配になりますよね。「もしかして体調が悪いのかしら?」「このままだと栄養が偏っちゃう…」そんな不安な気持ち、痛いほどよくわかります。
子犬がご飯を食べない、あるいは特定のものしか食べないのには、いくつかの理由が考えられます。一つずつ見ていきましょう。
1. 体調不良・病気のSOSサインかも?
これは飼い主さんが最も心配するポイントですよね。確かに、食欲不振は病気のサインである可能性はあります。(不安を煽っているわけじゃありません(_ _;))
こんな症状は要注意!
症状 | 考えられる問題 |
元気がない | 体調不良、ストレス、感染症など |
下痢や嘔吐 | 消化器系のトラブル、寄生虫、異物誤飲など |
体重減少 | 栄養不足、病気の進行 |
鼻水・咳 | 風邪、ケンネルコフなどの呼吸器系疾患 |
口を気にする | 歯の痛み(乳歯の生え変わり)、歯肉炎など |
もし上記のような症状が見られる場合は、迷わず獣医師さんに相談してください。子犬は体が小さく、体調の急変が早いため、早期の受診が必要です。
わんちゃんの健康の7割は腸内環境で決まる!とも言われています。
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2. 環境やストレスが原因?
私たち人間も、引っ越しや慣れない場所では食欲が落ちることがありますよね。子犬も同じです。
- 新しい環境へのストレス: お家に迎え入れたばかりの子犬は、環境の変化に慣れるまで時間がかかります。
- 来客や家族構成の変化: 見慣れない人や新しいペットが来ると、不安を感じて食欲が落ちる子もいます。
- 騒がしい場所: 食事中に大きな音や人の出入りが多いと、集中して食べられないことがあります。
愛犬が安心して食事できる、静かで落ち着いた場所を用意してあげましょう。
3. 乳歯の生え変わりで「食べにくい」?
生後3ヶ月~7ヶ月頃は、子犬の乳歯が永久歯に生え変わる時期です。この時期、歯茎がむず痒くなったり、痛みを感じたりすることがあります。
硬いカリカリを食べるのが億劫になる子もいるので、一時的にカリカリをふやかすて与えるなどの工夫が必要かもしれません。
4. 単なる「好き嫌い」or「わがまま」?
「うちの子、おやつは食べるのにカリカリは食べないのよ!」これ、あるあるですよね。人間が野菜嫌いなように、子犬にもフードの味や匂い、食感の好みがあります。
また、カリカリを食べないければもっと美味しいものが出る、と学習してしまっている「わがまま」な状態の可能性も。これは飼い主さんの対応が原因で起こることが多いんです。
5. 与えすぎでお腹が空いてない?
フードの量が多すぎる、または食事の前にたくさんおやつを与えすぎていると、当然お腹は空きません。
「可愛いからもっと食べさせたい」「おやつをあげないと可哀そう」という気持ちは分かりますが、食事をきちんと摂らせるためには、適量を守り、おやつの与えすぎには注意しましょう。
カリカリ以外を与えると、しつけに悪影響が出るってホント?

答えは「イエス」です。カリカリ以外の食べ物(ウェットフード、おやつ、人間の食べ物など)を安易に与えすぎると、しつけだけでなく、子犬の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
選り好みを助長しちゃう!
子犬は賢いので、「カリカリを食べないければ、もっと美味しいものが出てくる!」とすぐに学習します。こうなると、ますますカリカリを食べないくなり、フードジプシー(色々なフードを転々とすること)の原因になってしまいます。
栄養バランスが崩れてしまうかも!
子犬用のカリカリは、「総合栄養食」として成長に必要な栄養素がバランス良く配合されています。おやつや人間の食べ物ばかりを与えると、必要な栄養素が不足したり、逆に特定の栄養素が過剰になったりして、骨の成長不良や肥満、内臓疾患などにつながることがあります。
我が家のトイプードルの子犬時代、つい可愛くて人間の食べ物を少しあげてしまったら、あっという間にカリカリの食いつきが悪くなり、大変苦労しました。「これはダメだ!」と心を鬼にして、しばらくおやつも人間の食べ物も一切禁止に。最初は可哀そうでしたが、根気強く続けることで、再びカリカリをしっかり食べるようになりました。あの時の「頑固な顔」は今でも忘れられません(笑)。
拾い食いや誤食のリスクもアップ!
食事以外の食べ物に興味を持つようになると、散歩中の拾い食いや、家の中での誤食のリスクも高まります。これは命に関わることもあるので、非常に危険です。
子犬の食いつきを劇的に変える!カリカリフードの与え方&トッピング術
「うちの子、カリカリ食べないんです…」そんな悩みを抱える飼い主さん、ご安心ください!ちょっとした工夫で、子犬のカリカリへの食いつきはグンと良くなります。
基本のキ!「カリカリをふやかす」
特に幼齢期の子犬や乳歯の生え変わり時期は、硬いカリカリを食べにくいものです。ぬるま湯(30~40℃くらい)でふやかすて与えると良いでしょう。香りが立ち、柔らかくなるので消化もしやすくなります。
💡ふやかし卒業への道! 子犬の成長に合わせて、少しずつ水分量を減らしていきましょう。例えば、「たっぷりのお湯→少なめのお湯→お湯で軽く湿らす→カリカリそのまま」というように、段階的に慣れさせます。
トッピング術!嗜好性をアップさせよう
我が家でも、愛犬の食欲がない時に実践した「とっておきのトッピング」をご紹介します。ただし、あくまで「嗜好性を高めるための少量」がポイントです!
トッピングの種類 | 与え方のポイント | 摂取時の注意点 |
鶏むね肉・ささみの茹で汁 | 無塩で茹でた汁をカリカリにかける | 冷蔵庫で保存し、早めに使い切る。温め直して使用。 |
無塩の煮干し・鰹節 | 細かく砕いてカリカリに混ぜる | 塩分無添加のものを選ぶ。少量に留める。 |
総合栄養食のウェットフード | カリカリに少量混ぜる。練り混ぜると香りが広がる | カリカリとウェットフードの栄養バランスを考慮する。 |
犬用ミルク | 専用の犬用ミルクを少量かける | 人間用の牛乳は消化不良の原因になることがあるのでNG。 |
無糖・無脂肪ヨーグルト | 少量混ぜる。腸内環境を整える効果も期待できる | 必ず無糖・無脂肪のものを選ぶ。 |
犬用チーズ | 細かくちぎって混ぜる | カロリーが高いのでごく少量に。 |
食欲を刺激する一手!「フードを温める」
フードを人肌程度に温めることで、香りが立ち、食欲を刺激します。ただし、熱しすぎると栄養素が損なわれる可能性があるので注意してください。
食事の環境を整えよう!
私たちも落ち着かない場所ではご飯が美味しくないですよね。子犬も同じです。
- 静かで落ち着ける場所: 人の出入りが少なく、静かな場所を選びましょう。
- 適切な食器: プラスチック製より、匂いがつきにくいステンレス製や陶器製の食器がおすすめです。
- 食器の高さ: 子犬の体格に合った高さの食器を使うと、首や体に負担がかからず食べやすいくなります。
「食べないからってすぐに変えるのはNG!」フードの選び方&切り替えの鉄則

「このカリカリ、好きじゃないのかな?じゃあ、別のフードに…」と、すぐにフードを切り替えたくなる気持ちは分かります。でも、ちょっと待って!フードの切り替えには、大切なポイントがあるんです。
闇雲なフードチェンジは逆効果!
頻繁なフードの切り替えは、子犬の消化器官に負担をかけるだけでなく、「食べないければ次の美味しいものが出てくる」という学習を助長してしまいます。
賢いフードの選び方
もしフードの切り替えを検討するなら、以下の点を参考にしましょう。
- 子犬用総合栄養食であること: 最も重要です。子犬の成長に必要な栄養素が全て含まれています。
- 高品質な原材料: 人間も食べるレベルの原材料を使用している「ヒューマングレード」のフードや、特定のアレルゲン(穀物など)を含まない「グレインフリー」のフードも選択肢になります。
- 粒の大きさ: 子犬の口の大きさに合った粒を選びましょう。
- 消化吸収が良いもの: パピー用のフードは消化しやすいように配慮されているものが多いです。
フードの切り替えは「徐々に」が鉄則!
急なフードの切り替えは、下痢や嘔吐の原因になることがあります。新しいフードに切り替える際は、現在のフードに少量ずつ新しいフードを混ぜ、7~10日ほどかけてゆっくりと割合を増やしていくのが理想です。
日数 | 現在のフード | 新しいフード |
1~2日目 | 9割 | 1割 |
3~4日目 | 7割 | 3割 |
5~6日目 | 5割 | 5割 |
7~8日目 | 3割 | 7割 |
9~10日目 | 1割 | 9割 |
11日目以降 | 0割 | 10割 |
もし途中で下痢などの体調不良が見られたら、一度前の比率に戻し、様子を見ながらさらにゆっくりと切り替えていきましょう。
カリカリを食べない子犬への「しつけ」!

子犬がカリカリを食べない時、「わがままなんじゃ…」と感じてしまう飼い主さんもいるかもしれません。でも、これは子犬が「食事のルール」をまだ知らないだけ。正しいしつけで、ご飯の時間を楽しいものに変えてあげましょう!
「食事は15分以内!」のルール
これは、子犬に「ご飯は今だけだよ!」と教えるための大切なルールです。
- 食事の時間と量を決める: 毎日決まった時間に、その子犬に合った適切な量のカリカリを与える。
- 15~20分経ったら片付ける: もし時間内に食べきらなければ、未練を残させずに食器を片付けます。次の食事の時間まで、おやつを含め一切食べ物を与えないようにします。
「食べないれば食べられない」という経験をさせることで、子犬は次の食事で「今食べるとなくなる!」と学習し、しっかり食べるようになります。
おやつは「ご褒美」!食事とは別物!
カリカリを食べないからといって、すぐにおやつを与えるのは絶対にNGです!これは子犬に「食べないと、もっと美味しいものがもらえる」という誤った学習をさせてしまいます。
おやつは「トイレができた」「お座りができた」など、良い行動をした時のご褒美として与えるましょう。食事とは明確に区別することが大切です。
運動で食欲アップ!
「遊び疲れてお腹ペコペコ!」は、子犬も人間も同じですよね。適度な運動は、食欲増進につながります。散歩や遊びを通して、エネルギーをしっかり消費させてあげましょう。
子犬の食事に関するQ&A!これであなたも子犬の食事マスター!

まとめ:愛犬の健康は毎日の食事から!
子犬がカリカリを食べない、あるいはカリカリしか食べないという悩みは、多くの飼い主さんが通る道です。しかし、焦らず、愛情と正しい知識を持って対応すれば、子犬はきっと健康的な食生活を送れるようになります。
一番大切なのは、子犬の様子をよく観察し、異変を感じたらすぐに獣医師に相談すること。そして、日々の食事を通して、愛犬との信頼関係を築いていきましょう。あなたの愛犬が、これからもずっと元気いっぱいに過ごせることを心から願っています!
最後までお読み頂きありがとうございました。

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