
皆様こんにちワン。
今回は飼い主さんが悩む1つである、わんちゃんの「嬉ション」の原因と改善方法を解説させて頂きます。
それではレッツゴー!
かわいらしい愛犬が、特定の人にだけ嬉ションをしてしまう……。喜びや興奮のサインとはいえ、お掃除が大変だったり、来客時に気を遣ってしまったりと、飼い主さんにとってはちょっぴり困った行動ですよね。
でも、安心してください!これは犬にとってはごく自然な行動ですし、適切な対処法を知っていれば、きっと改善することができますよ。
この記事では、犬が特定の人にだけ嬉ションをしてしまう本当の理由から、今日からできる具体的なしつけと対策まで、優しく丁寧にご紹介していきます。愛犬との暮らしが、もっともっと楽しく快適になるよう、一緒に学んでいきましょうね。
この記事を読んで何がわかる?
- 愛犬が特定の人にだけ嬉ションをする原因がわかります
- 嬉ションを改善するための具体的な5つのしつけと対策がわかります
- 嬉ションの予防法や、やってはいけないNG行動がわかります
- 愛犬の気持ちを理解し、絆を深めるヒントが見つかります
- 獣医師さんに相談すべき病気のサインがわかります
特定の人にだけ嬉ションしてしまうのはなぜ?愛犬の気持ちを読み解く


「うちの子、私にはしないのに、夫にだけ嬉ションするんです」「友達が来ると必ずしちゃうんです」――そんなお悩みをよく耳にします。なぜ特定の人にだけ嬉ションをしてしまうのでしょうか?その背景には、愛犬の様々な感情や心理が隠されています。
なぜ起きるの?犬の「嬉ション」の主な原因
犬の嬉ション、正式には「興奮性排尿(こうふんせいはいにょう)」と呼ばれます。文字通り、興奮した際に尿を漏らしてしまう行動のこと。特定の人にだけ見られるのは、その人に対して特別な感情を抱いているからなんです。
主な原因としては、以下の3つが考えられます。
1. 喜びと興奮がオーバーフロー!感情のコントロールが未熟なケース
これが最も一般的な原因です。大好きな飼い主さんが帰ってきた時、久しぶりに会う親戚が来た時、あるいは大好きなおやつをもらえると分かった時など、喜びや興奮が最高潮に達すると、感情のコントロールが追いつかず、排泄を漏らしてしまうことがあります。
特に子犬の場合、まだ膀胱の筋肉や神経が十分に発達していないため、感情がストレートに排泄に繋がりやすい傾向があります。人間の子どもがお漏らしをしてしまうのと似ていますね。
2. 「あなたを尊敬しています!」服従と劣位の表現
犬は群れで生活する動物なので、相手との上下関係を意識します。特定の人に対して、「あなたの方が上位です。私は敵意がありません」という服従の意思を示すために、嬉ションをすることがあります。
これは、犬がお腹を見せる「服従のポーズ」に似ています。特に、威厳のある態度をとる人や、初対面で少し緊張するような人に対して見られることがあります。この場合、犬は相手に敬意を払い、自分の存在を小さく見せることで、争いを避けているのです。
3. 「怖いよ~!」不安や恐怖による排尿
一見すると嬉しそうに見えても、実は不安や恐怖から嬉ションをしてしまうケースもあります。大きな声を出された、急に抱き上げられた、過去に嫌な経験があったなど、特定の人に対してネガティブな感情を抱いている場合です。
この場合、犬は「お漏らしをしてしまうほど怯えている」というサインを出していると捉えることができます。体の震え、耳を後ろに倒す、尻尾を股の間に巻き込むなどの他の行動と合わせて判断することが大切です。
年齢や性格も関係する?犬ごとの違い
嬉ションの傾向は、犬の年齢や性格によっても異なります。
- 子犬: 前述の通り、膀胱の発達が未熟なため、最も嬉ションをしやすい時期です。成長とともに改善されることが多いですが、適切なトレーニングでサポートしてあげることが大切です。
- 成犬: 基本的に嬉ションは減りますが、極度の興奮や不安、あるいは病気が原因で起こることもあります。特に成犬になってから急に嬉ションが増えた場合は、注意が必要です。
- 小型犬: 一般的に膀胱が小さいため、大型犬に比べて嬉ションしやすい傾向があります。
- 性格: 臆病な性格の子、甘えん坊な性格の子、興奮しやすい性格の子など、犬の個性によって嬉ションの頻度や状況は異なります。
今すぐできる!特定の人への嬉ションを止める5つのしつけと対策


ここからは、特定の人への嬉ションを改善するための具体的なしつけと対策をご紹介します。焦らず、愛犬のペースに合わせて、優しく取り組んでいきましょう。
1. 「冷静な再会」を心がける
特定の人に嬉ションをしてしまう場合、その人との再会の仕方が興奮の引き金になっていることが非常に多いです。
具体的な対策:
- アイコンタクトを避ける: 帰宅時や来客時は、最初から目を合わせず、一度リビングなどを素通りして荷物を置くなど、あえて愛犬に注目しない時間を作ります。
- 落ち着いてから声をかける: 愛犬が興奮して飛びついてきても、すぐに応じず、少し落ち着いてから低いトーンの声で「ただいま」「いい子だね」と優しく声をかけます。
- 低い姿勢で優しく接する: 興奮しているときに上から覆いかぶさるように触ると、犬はさらに興奮したり、怖がったりすることがあります。低い姿勢になり、ゆっくりと撫でてあげましょう。
- おやつを活用する: 落ち着いているときに、ご褒美としておやつを与えることで、「落ち着いていると良いことがある」と学習させます。
2. 「待て」や「オスワリ」で感情をコントロール
感情のコントロールが苦手な犬には、基本的なコマンドが非常に有効です。特定の人が来た時に、興奮する前に「待て」や「オスワリ」を指示し、成功したら褒めてご褒美をあげる練習を繰り返しましょう。
具体的な対策:
- 日常的に練習する: 特定の人がいない時でも、日常的に「待て」「オスワリ」の練習を重ね、完璧にできるようにします。
- 短い時間から始める: 最初は短い時間から、少しずつ待つ時間を長くしていきます。
- 来客練習をする: 家族の誰かに協力してもらい、ドアベルを鳴らす練習などをして、来客シミュレーションを行います。その際に、落ち着いて「オスワリ」ができたら褒めてあげます。
- 成功体験を積み重ねる: 興奮のピークが来る前にコマンドを出し、成功させることで、犬は「自分は感情をコントロールできるんだ」という自信を持つことができます。
3. トイレの場所を徹底し、排泄の機会を増やす
嬉ションは「お漏らし」なので、膀胱に尿が溜まっているほど起きやすくなります。特定の人と会う前に、きちんと排泄を済ませておくことが大切です。
具体的な対策:
- 直前のトイレ: 特定の人が来る直前、あるいは帰宅前に、必ず愛犬をトイレに連れて行き、排泄を促しましょう。
- お散歩を活用: お散歩の時にしっかり排泄させる習慣をつけましょう。特に来客予定がある日は、いつもより少し長めにお散歩に出て、膀胱を空にしてあげると良いでしょう。
- トイレ環境の整備: トイレシートの場所を分かりやすくし、いつでも排泄できる環境を整えておきます。
4. 特定の人との「安心できる関係」を築く
もし特定の人に対して不安や恐怖から嬉ションをしている場合は、その人との関係性を改善することが最優先です。
具体的な対策:
- ゆっくりと距離を縮める: 怖がっている場合は、無理に近づかず、犬の方から来るのを待ちましょう。
- おやつや遊びで良い印象を作る: 特定の人から、犬にとって嬉しいこと(おやつを与える、優しくおもちゃで遊ぶなど)をしてもらう機会を増やし、良い印象を積み重ねます。
- リードをつけた状態で慣らす: 最初はリードをつけた状態で、特定の人と少し距離を置いて過ごす練習をします。犬が落ち着いていられたら褒めてあげましょう。
- 声のトーンと動きに注意: 相手には、落ち着いた声で話しかけ、急な動きをしないよう伝えておきましょう。
5. マナーベルトやオムツを一時的に活用する
しつけやトレーニングには時間がかかります。それまでの間、どうしても困る場合は、マナーベルトや犬用オムツを一時的に活用するのも一つの手です。
具体的な対策:
- 使用するタイミングを限定する: 来客時や、特定の人が帰宅する直前など、嬉ションが起こりやすい時間帯に限定して使用します。
- 快適なものを選択する: 愛犬が嫌がらない、体にフィットする快適なものを選びましょう。
- あくまで一時的な対策と心得える: これは根本的な解決策ではないことを理解し、しつけやトレーニングと並行して進めることが重要です。
嬉ションを悪化させるNG行動と注意点


良かれと思ってやっていることが、実は嬉ションを悪化させてしまうこともあります。以下のNG行動には注意しましょう。
叱るのは逆効果!愛犬を追い詰めてしまう可能性
「またやっちゃったの!」と、嬉ションをした愛犬を叱るのは絶対にNGです。犬は自分がなぜ叱られているのか理解できず、「排泄すること自体が悪いことだ」と勘違いしてしまいます。
結果として、飼い主さんの見ていないところで隠れて排泄をするようになったり、さらに不安を感じて嬉ションが悪化したりする可能性があります。排泄の失敗は、決して犬の悪意からくるものではありません。失敗してしまっても、黙って片付け、次につながる対策を考えることが大切です。
過剰なスキンシップや声かけは興奮の元
特に帰宅時や来客時、「かわいいね~!会いたかったよ~!」と、いきなり飛びついて抱き上げたり、高い声で話しかけたりするのは、犬の興奮を煽る原因になります。
犬にとっては、飼い主さんからの過剰な愛情表現が、興奮のスイッチを押してしまうことがあるのです。グッと我慢して、冷静に対応するように心がけましょう。
長時間のお留守番によるストレス
留守番の時間が長すぎると、犬は寂しさや不安、ストレスを感じやすくなります。これが原因で、特定の人が帰宅した際に過剰に興奮し、嬉ションに繋がることもあります。
対策:
- 短い時間から慣らす: 普段から短い時間のお留守番から慣らし、徐々に時間を伸ばしていきます。
- 安心できる環境を作る: ケージやクレートを安心できる場所として認識させたり、留守番中に遊べるおもちゃを用意したりするのも有効です。
- 散歩でストレス発散: 留守番の前後には、十分な散歩で心身ともにリフレッシュさせてあげましょう。
獣医師さんに相談するべきケース


ほとんどの嬉ションは、しつけや環境の改善で対応できますが、中には病気が隠れている可能性もあります。
こんな症状が見られたら要注意!
- 成犬になってから急に嬉ションが増えた
- 嬉ション以外の場所でもお漏らしが増えた
- 尿の量や回数が異常に多い、または少ない
- 排尿時に痛みがある、震える、変な姿勢をとる
- 尿の色がおかしい、血が混じっている
- 水を異常に飲むようになった
- 元気がなく、食欲不振など、他の体調不良が見られる
これらの症状が見られる場合は、膀胱炎、尿路結石、腎臓病、糖尿病、ホルモン疾患など、何らかの病気のサインである可能性があります。自己判断せず、すぐに獣医師さんに相談しましょう。早期発見・早期治療が大切です。
まとめ:愛犬との絆を深める嬉ション改善のヒント
特定の人への嬉ションは、愛犬がその人に対して特別な感情を抱いている証拠でもあります。焦らず、愛犬の気持ちに寄り添いながら、優しく対処していくことが何よりも大切です。
嬉ション改善のポイント | 具体例 |
---|---|
冷静な再会 | 帰宅時や来客時は、まず犬に注目せず、落ち着いてから低い姿勢で接する。 |
感情コントロール | 「待て」「オスワリ」を日常的に練習し、興奮しやすい状況で活用する。 |
トイレの徹底 | 特定の人と会う前には必ずトイレを済ませる。お散歩で膀胱を空にする習慣をつける。 |
安心できる関係性 | 不安が原因の場合は、ゆっくりと距離を縮め、良い経験を積み重ねる。 |
NG行動を避ける | 叱らない。過度なスキンシップで興奮させない。 |
病気の可能性も考慮 | 異常を感じたら、すぐに獣医師に相談する。 |
愛犬の嬉ションを改善することは、単に排泄の問題を解決するだけでなく、愛犬が感情をコントロールする力を身につけ、飼い主さんとの絆をより一層深めることにも繋がります。
愛犬の個性やペースに合わせて、根気強く向き合ってあげてくださいね。きっと、もっと素敵な関係を築けるはずです。



いかがだったでしょうか?
「嬉ション」をするわんちゃんには、今回ご紹介させて頂いた改善方法を是非とも実践してみて下さいね。
大好きな人が近くに来たら「嬉ション」する。ボク的にはすごく気持ちわかります(笑)大嫌いな人が近くに来たら「ションベン」をかける。
この気持ちもすごくわかります(笑)
では、まったね〜^^
コメント